キャスト&スタッフコメント
伊藤美来(森谷美鈴 役)
フラグタイムは思春期の子たちが通るリアルな悩みや葛藤、その歳だからこその繊細な愛情が表現されている作品です。
それを森谷としてお芝居で伝えられることが、とても嬉しいです。
森谷と村上さんの世界、私自身も演じながら沢山心を動かされました。
見た方の背中を押せますように!
宮本侑芽(村上遥 役)
本作で村上遥の声を務めさせていただきました、宮本侑芽です。
初めて原作『フラグタイム』を読んだ時から、村上に対しての共感度が高く、だからこそ私自身もこの作品に、森谷さんに救われた人の一人です。
まだあどけない少女たちの青春を、最後まで見届けていただけたら嬉しいです。
安済知佳(小林由香利 役)
小林役の安済知佳です。アフレコの台本を読んでまず、小林の役割が原作よりも大きくなっていることに驚きました。嬉しい反面プレッシャーも感じましたが、主人公二人と対比になる形でこの物語を生きることが出来て楽しかったです。
思春期の女の子達の青さや熱がたっぷり詰まった本作。主人公二人の秘密の時間をこっそり覗いているようなドキドキを、ぜひ劇場で味わっていただきたいです!
もう二度と来ない今という時間の尊さも、本作と共に楽しんでください。公開をお楽しみに!
島袋美由利
遠くの席からこっそりと彼女たちを眺めているような、そんな感覚を抱きながら収録に参加していました。 優しいだけの作品ではないですが、私自身も学生時代に感じていた息苦しさごと優しく包み込んでくれる作品だと思っています。 ふたりの間に流れる時間に身を委ねきって、ご鑑賞いただけると嬉しいです。
拝師みほ
あの子の特別になれたら。
森谷さんの気持ちの揺れが、とても懐かしく感じました。本当の自分はなにか、私はいまだにわかりません。
わからないけれど『誰か』と真摯に向き合おうとするほど、胸の痛みと共に何かが出てしまうような感覚があります。
でも、それは自分だけじゃない。不安にならなくてもいいんだ。そう思えた素敵な作品です。
梅原裕一郎
切なく、見終わった後には心が温まる物語です。 学生時代に誰もが経験しているような葛藤や人間関係の悩みが、繊細に、そしてリアルに描かれています。 今学生の方は、一歩踏み出す勇気をもらえるのではないでしょうか。 この作品に関わらせて頂いて、思春期の頃の感情はかけがえのないものなのだと強く思いました。
田所あずさ
収録中、村上さんと森谷さんの2人の会話を聴いていて、なんだか聴いてはいけないもののような…でも、心地いいような…という不思議な空気感で…!
皆様にもぜひ劇場で体感していただきたいです!
今回こうして作品に参加できて、近くで見守ることができてとても嬉しかったです!
高橋未奈美
原作を読んでいる間、台本を読んでいる間、時間が止まってしまったんじゃないかと錯覚してしまうくらい作品の世界に没入していました。 少し変わっている2人の関係を劇場で観られるのが本当に楽しみです! この暖かな日常が皆さんの心にステキな花を咲かせますように。
佐倉綾音
小さな世界で繰り広げられる2人の秘め事が、2人の世界をどう大きく変えていくのか。 そのドキドキが、緊張から恋へ、そしていったい、どこへたどり着くのか。 それを佐藤監督のアニメーションで見守れる幸せを、ぜひ体感してください。
さと(原作者)
生きるのに不器用な自分の気持ちを綴ったフラグタイム。
たくさんの才能のある方々の手によって、新たに生き生きとしたものに作られていく感動を制作途中で何度感じたことか…。
きっと遥も美鈴も、色んな人の中にいるんだと思います。
是非、たくさんの方に観ていただきたいと思っております。
佐藤卓哉(監督・脚本)
世界は可能性に満ちていて、それゆえ、時にややこしい。
無限にある選択肢の中で「たったひとつ本当の自分」を見つけ、保ちつづけるのは簡単なことじゃない。誰かをがっかりさせたくなくて、皆に求められる自分を演じ、少しずつ積もっていく息苦しさに気付かない振りをし続けるうちに、いつのまにか自分が判らなくなっていく——。
アニメ「フラグタイム」は、そんな翳りを内に抱えた二人が触れ合い、束の間つながり合い許し合う瞬間を切り取った作品です。
「それは刹那の夢」かもしれないけれど、観て下さった方々にとって確かな時間であることを
願っています。
須藤智子(キャラクターデザイン)
ご縁をいただき、素敵な原作のアニメ化に携わることができました。
キャラクターデザインとして、原作の持つ空気感や各キャラクターの人となりを大切にしながら、アニメ版では原作とは少し違ったアプローチでの画面作りを目指しています。
原作をご存知の方も、今回初めて作品にふれた方も、アニメ版「フラグタイム」の公開を楽しみにお待ちいただけると幸いです。
rionos(音楽)
女子高生二人の日常と、時間が止まっている3分間の非日常、その対比を音楽でも表現してみました。
表に出すことはなくても誰もが心の中に秘めている、ヒリヒリする感情と向き合っていく二人の姿を、美しい映像と共に音楽も楽しんで頂けたら嬉しいです。
菅原明子(担当編集・プロデューサー)
原作の最終回の原稿を読んだ時、会社の机で泣いたことを覚えています。
何かにつけて、「どうせ私なんか」と下を向いていた学生時代の自分に読ませたい、と心から思った「フラグタイム」が、5年という時間を経て、素晴らしいスタッフの方に恵まれ、
映像化されることになりました。
今、自分がいる場所から消えたい、と思っている人たちに、どうか届きますように。
寺田悠輔(プロデューサー)
2014年、社会人になったばかりの頃。この原作に出会い、その優しさに救われました。
自分同様、この作品に救われる人がきっと他にもいるはずだと思っています。
森谷さんや村上さんのように、日々生き辛さ、息苦しさを感じながらも自分なりの美しい生き方を模索する全ての方への敬意をこめて、特に学生の皆さんへの敬意をこめて、
今回の映像化と向き合っています。